今、部屋の窓を開けてこのブログを書いています。
気のせいかもしれないけれど、夜気が少し甘くて、あったかい気がして。
仕事の気晴らしにいつも足を運ぶ公園は、
一面溶け出した雪でぐずついていて、
革靴では歩くのをためらわれるようなコンディション。
日差しを探して目線を空へとばしてみたら、
高くのびた木々の先に、たくさんの鳥が羽根を休めていました。
それも見事に日なたにだけ。
きっと動物たちは、ニュースなど見なくても立春の二文字を知っていて、
あたたかな場所に身を置いたんでしょう。
いつもならランチの残りを分けてくれる人たちの姿のいない
水浸しの公園を恨めしい気持ちで見つめながら。
急ぎ足で溶けていった白い雪、
ひなたぼっこをする小さな鳥たち、
そして、それを見つめる僕も。
そのそれぞれがきっと、
やわらかな芽吹きのときを待つ
はるまついぶきの一粒だ。
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