無から有が生まれる事を証明する事は、難しくないと、
なぜか僕の中学時代の古典の先生は言って、
スラスラと見慣れない数式を黒板に描きました。
5時限目の寝ぼけた頭で、へぇそうなんですかと思って、
この宇宙にも始まりがあるのなら、きっとそうなんだろうと思って。
けれど、世界のほとんどはやっぱり質量保存の法則の中。
真に生まれるものはもうないかもしれなくて、
どんなオリジナリティも、今まで気がつかなかった組み合わせ。
どこかに神様がいるのなら、やっと見つけたかとため息の1つもつくのかも。
だけど、それでも。
そんな訳知り顔の神様も腰を抜かす、奇跡のフラッシュアイデアが
この世界をふるわせる事もある。
この世の生を受けて、すべての生物の進化をたどって、
ついに赤ん坊の形をなす僕ら人間のミトコンドリア。
その中に組み込まれたテラバイトにも収まりきらない経験則を簡単に打ち破る、
果てしない試行錯誤の後に訪れる美しい偶然。
何かを創り出そうと決めた僕らは、
そこに宿る黄金律で、闇を打ち抜こうとするんですね。
予定調和ばかりの未だ見ぬ明日に
一瞬でもいい。誰かの心に火をくべるような何かを。
家で酔うなら、赤ワインはよくないね。
その証拠に、うまい言葉が出てきません。
おやすみなさい。素敵な夢を。
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