何をもって幸せと呼びますか?
インタビュアーからのそんな問いに
「愛するものの側にいること」
と即答しているVTRを見て、少し驚いたことを覚えています。
彼女は「それが唄であれ、人であれ」と結びました。
僕は彼女にどこか純粋無垢なイメージだけを持っていたけれど、
その幸せの定義からは、何かもっと強さと残酷さのようなものが
感じられたからだと思います。
その時の彼女からは、10年前の吉田美和さんからは、
「愛するものの側にいるために、
私はどんな努力も怠らないし、どんな犠牲もいとわない」
という決意が感じられたのでした。
あの時のインタビュアーは、
「もしもその愛するものを失ったら?」
とは問いませんでした。
彼女は今、悲しみの果てにいて、
とめどなく涙を流しているけれど、
もう1つの愛するものである「唄」を礎に、
前へ踏み出そうとしています。
♪「遅くなるよ」の電話はもう来ないけれど
長い旅にでも出たと思っています
この歌詞はあまりにも悲しすぎるけれど。
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