『シンドラーのリスト』見たことありますか?
モノクロームの映像の中で、唯一色彩をまとうのは、
女の子が来ている赤いコートです。
そんな風に、そう、前回はどこまで授業をしましたっけ?
みたいな滑らかさで、先生は「学ぶことの意味について」話を始めました。
「君たちは勉強なんて役に立たないと思っているかもしれないけれど、
そんなことないですよ。
例えば、シンドラーのリストの主人公は、少女が着ている赤いコートの
鮮やかさを見て、ユダヤ人も自分と同じ人間だと認識するんです。
そして、彼は家畜のように殺されていく人々を救おうと考えます。
つまりね、学ぶことっていうのはそういうことなんですよ。
ユダヤの少女もかわいらしい赤い服を着たいと思う心を持っていると学ぶ。
その結果として、彼らを救おうと思う。
自分と比較する基準を持つことで親しみを持つことが出来る。
学ぶことで、僕たちはあらゆるものとつながるきっかけを持つことが出来る。
だから、あきらめないで学んでください。
少し、というかかなり大げさかもしれないけれど、
君たちがいつか戦争に行って銃を構えたそのときに、
僕が担当している地理の授業が、
引き金から指を外す理由になるかもしれないからね。
うーん、ほら、例えば色々と問題がある
お隣韓国と日本の関係だけど、彼らもトンカツ大好きなんですよ。
このことを学ぶだけで、彼らのことが少し好きになる。」
この考え方は、今も僕の記憶に強く残っています。
言い換えれば、「知らない」ことが一番怖いんだという考え方。
kumarさんのオレンジ、タミさんのピンク。
美しい差し色を見て、十数年前の記憶がよみがえりました。
おやすみなさい、素敵な夢を。
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