電車の中や町を歩いている時、視界に写る人たちを眺めていると、
何となくですが、それぞれがどんな生活を送っているかわかるような気がしてきます。
しゃべり方、服装、鞄の種類、髪型などなどから勝手にヒントを得て、
この人はIT系のサラリーマンだな、とか思う。
まぁ、直接話しかけるわけにもいかないので、答えが正解はわからないのですが、
時々あちらから答えが差し出される時があります。
しかもあまりにも予想を裏切られて愕然とする事も。
今夜はそんなお話を。
ある公園のそばを歩いていて、一組の親子が目につきました。
そこそこにお年をめしていて、髪もさみしくなっていて、
お腹が出ている中年のお父さんと、
お父さんの年齢からしたら、かなり幼い男の子。
男の子は休日の人ごみの中を相当はしゃぎまわっていて、
お父さんは知人と話していて、その様子に気づいていません。
話に耳を澄ましてみると、
「お互い年を取ってからの子供は可愛いですなー」
「そう言えばあの得意先の新入社員からは契約とれそうですか?」
みたいな感じ。
このヒントから保険会社の課長くらいかな、と目星をつけました。
で、心の中で「こりゃ正解だな」と僕はニヤリ。
しかしその瞬間、お父さんは暴れている子供に気づくといきなり豹変。
ありえない俊敏さで子供の首根っこを捕まえると、
周囲が全員振り返るくらいの大声で、こう叫んだのです。
「フラフラするな!ここが戦場だったら死んでるぞ!」
えーー!!!!!!!!!!!!!!!
腰抜かすかと思いましたよ。
お父さんの職業、おそらく自衛隊もしくは傭兵です。
半べその男の子を連れて立ち去る後ろ姿に
心の中で敬礼をしたことは言うまでもありません。
人は見かけによりませんねっと。
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