今日は僕の尊敬する作家二人について。
一人はこのブログでも何回か紹介している高村薫さん。
言わずと知れた日本ミステリー界の女王。
もう一人は石田衣良さん。
池袋ウエストゲートパークの作者で、
今はテレビの露出も多いから知っている方も多いかと。
この優れた二人の作家の共通点を教えてくれたのは、
ある編集者の書いた高村作品へのコメントだった。
「高村さんの作品を読んで何より驚かされるのが、
作品の隅々にまで音楽が流れていることだ。
それも近代的なアプローチで作曲されたブラームスの調べ。
リヴィエラを撃てのシンクレアが奏でたピアノの表現を
読めば、それが感じられるはずです。
彼女の体には偉人の旋律が深くまで浸透していて、
文章を進める際に、それは大きな武器になっているのだと思います。
そういう作家は非常にまれです。編集の仕事に携わって
数十年が経ちますが、わたしが知る限り、あとは石田衣良さんくらいでしょう。
偶然ですが彼も熱心なクラシック愛好家ですね。」
確かそんな文章だったと思う。
心から好きだと言える作家の共通点を突然に知らされて、
呆然とするような、大きな喜びを感じたような。
そして、何より驚いたのです。
音楽を身にまとうということは、何かを表現する際に、
とてつもなく確かなアドバンテージなんですね。
さぁ、今日の本題はここから。
あなたは音楽を深く愛する人間で、
いつでも目の前の旋律に真摯に向かい合う事ができるから、
きっと音楽を身にまとう人間なんでしょう。
カメラを見つめるとき、演技をするとき、
無意識に心に音楽が流れているはず。
それは大きな大きな才能です。
言葉にすれば、きっと「がんばれコーへー」の一言で済むのでしょうが、
長い前置きになりました。
というわけでおやすみなさい。
music always take you higher.
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