先日、「燃えよ剣」を読み終えました。
関西での戦いを終え、近藤勇を失い、
たった一度だけ土方が涙を見せた友、沖田総司は病に果てて、
斉藤一たち新撰組創立期のメンバーは、土方の命で隊を離れます。
ただ一人になった土方は、心に誠の旗を掲げ、
数万の弾の中を、ひと振りの剣を手に駆けます。
それこそ、斬って斬って、斬って。
喧嘩の中でしか生きられなかった土方の一生。
敵将をして、新時代の陸軍を任せたいと言わしめた彼は、
確かに時代の寵児でした。
そこには快男児として、あまりに眩い光がある。
だけれど。
そういつからか、だけれど、と
そう思うようになりました。
僕が知りたいのは、この人生では、この光ではないと。
では、何なのだろう。
それを探して、今日もページをめくります。
今手にしているのは、戦後最大最強の政治家・田中角栄の秘書。
早坂茂三の手による一冊です。
ここにその答えはあるか?
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