5月の麻布十番。
気張らしに会社のビルを出るとツツジの香りが鼻孔をかすめた。
今夜はそうして思い出した遠い記憶をお話を。
まだ僕のお小遣いが100円で充分だった頃、
「おトイレの匂い」と言って、両親に真剣な顔で諭されたことがあった。
僕の家には今のマンション暮らしから考えれば、
とても贅沢な庭があって、そこに小さなキンモクセイの木があった。
ある秋の日、僕はその花の香りを嗅いで
「おトイレの匂い」と言ったのだ。
つまり、その頃僕の家のトイレには
キンモクセイの香りの芳香剤が置いてあって、
普通に考えれば子供が子供らしい発言をしただけなのですが、
両親の反応は違ったんですね。
キンモクセイからトイレの芳香剤の香りがするのではなく、
トイレの芳香剤がキンモクセイの香りを真似ているんだよ、と
今まで見たこともないような真面目さで語りかけられました。
あの時は何だか怒られているようで少し怖かっただけでしたが、
実はこの経験は僕にとって大きなものになったのでした。。。
詳しくは、明日書きます。
もう今日が昨日になってずいぶん経って、頭が熱いので。
家で仕事はよくないな。
おやすみなさい。
きっともう眠っているみなさんに、素敵な夢がありますように。
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