ついにたどり着いた出雲大社。
大国主命(おくにぬしみこと)。天を司る天照(アマテラス)に対して、
大地を司る神様。あらゆる神様の中でもトップクラスにエラいです。
別名・大黒様とも言う。
大木におびただしい数のおみくじがしばられてます。
虫っぽくてちょっと気味悪い感じ。
飛び回る子供と比べると、綱の巨大さがわかってもらえるでしょうか?
出雲大社では、日本中のあらゆる人をどのような縁で結ぶかを決める、
縁結びの総本山。だからワラを編んで、結んで作る「結ぶ」ことの象徴である綱が
こんなに立派なんですね。
神無月は各地の神様が全員出雲大社に集まって、
自分の土地を留守にするから「神無月」。ちなみに出雲だけ「神有月」。
あと、親類に聞いた情報なんですが、普通神社は二拝二拍手一拝。
(二度お辞儀、二つ手を打って、最後にもう一回お辞儀)
なんですけど、出雲神社は「三拍」らしいです。おもしろい。
中はこんな感じ。ちなみに上記3枚の写真はすべて「仮殿」です。
本殿は国宝のため、めったに見れません。
今年の8月に一般公開があり、その次はたぶん60年後くらい!
おそらく今生きている方々にとっては最後のチャンスですよー。
神社の周りは田舎の温泉街っぽい風景。
神社に在った、日の丸を掲げる棒。
でかすぎて「カリン塔」かと思いました。伸びろ如意棒。
全然知らなかったんですけど、出雲阿国のお墓もありました。
歌舞伎の祖です。この人が「歌舞伎踊り」という踊りを始め、
当時の天下人である秀吉に「天下一」の称号を与えられなければ、
海老蔵さんとかもいないんですよね。
「元祖」の二文字が重いです。
誰もいない参道を戻っていたら、一気にあたりが暗くなってきました。
怖いという気持ちもあるんですけど、妙に心地いいんですよね。
都会にいると、夜は人工照明と暗闇のコントラストだけれど、
こういう場所にくると、自分の体が闇に溶けていきますよね。
自分の皮膚と闇の境界線があやふやになっていく感じ。
景色が薄い紫に近づいていって、夜気の甘さが濃くなってく。
これが山の中だともちろん命に関わるんですけど、
なんて表現すれば良いんでしょうね。あの自分に無関心にあっていく感覚は。
もしかしたら、暗くなったら眠るっていう原始のリズムに戻る感覚なのかも。
帰りは、ミスをしないぞと心に決めて2両編成の電車に乗車。
乗客は僕一人。
途中で部活を終えた学生たちが乱入。
一気に車内が「シーブリーズ」の匂いに(笑)。
少年たち、そんなに汗臭かったのか!
電車を乗り換えて、ふと横を見たら、この女性がいました。
完全に気配を消していたので、ちょっとゾクッとしました。
どうやら、出雲の夜のお店で働いている方っぽい。
絵に描いたような怠惰な雰囲気がきれいでした。
出雲空港までは本家の長男さんにおくってもらいました。
最後の写真は長男さんのお子さん、いっちゃん5歳。
焼き鳥をバクーっと。かわいいです。
でも、焼き鳥をアイスにつけるのは間違ってるからね。
やっとみれました。やはり素敵なとこでした。伊勢か出雲か迷いますが他人様が挨拶してくれる土地ってところがさらに魅力的です。
神話も調べてみます。またお話聞かせてください!でわでわ・・・
投稿情報: もとはし | 2008年7 月18日 (金) 01:06