baladerで買ったオールドのredcapのパンツに、
losthillsで買ったアディダスのオフィシャルで旅をスタート。
何だか歩きそうな予感があったので、サンダルは止めました。
出雲は「古事記」「日本書紀」に描かれる逸話の3分の1の舞台です。
だから神話の国でございます。
出雲に着くとなかなかいい天気。
遠くに山の景色が見えるとすごく落ち着きます。
江戸時代の小説に、江戸は本来人が住みやすい場所ではない、と
書いてありました。山がなく、やたらと平坦で、水はけが悪い。
江戸は、東京は、本来栄えるはずのない場所に栄えている。
だから、いつからか、どうして栄えているのかわからない場所になってしまった。
そんなんだったか。。確か京極夏彦さんの「百物語シリーズ」のどっかで又八が言った言葉。
空港からバスで30分ほどで、出雲市駅に到着。
外見は立派で、中は普通。
この駅、夜になるとギターを持ったストリートミュージシャンが
たくさん集まってきます。
ホテルに荷物を置いて、いざ出雲神社へ。
久しぶりに切符を「切って」もらいました。
電車の乗り換えをミスって、無人駅で下車。
確実に次の乗換駅までは歩いた方が早いので、
この線路に沿って歩きました。
その道すがら、自転車に乗った中学生の男の子たちに追い抜かれたんですが、
みんな「こんにちはー」と挨拶してくれるんですね。
道の途中で遊んでいた小さな女の子も「こんにちはぁ」と。
一概に感想はいえないかもしれませんが、こういうのはやっぱりすばらしいです。
少し涙が出そうなくらいに。
駅に着いたものの、時刻表を見ると電車は1時間に一本。
ちょっとタクシーって手も頭に浮かんだんですが、簡単に捕まえられるわけもナシ。
そこで、周辺をゆっくり散歩しました。そこにあった景色たちがこれ↑↓。
気がついたら、ずいぶん山に近づいていました。
霞がかかってとても美しい。
とてつもなく静かに実りを待つ田園。
カエルやドジョウが済む水面に、山の陰が写り込みます。
水路に落ちる田園の水。小さな頃、僕の住んでいた埼玉の街にも
こんな風景がたくさんありました。たぶん、僕が一番落ち着く環境は田園の側。
僕にとっての原風景です。水の冷たさ、稲穂の輝き、泥の重さ、鳥たちの声。
どれも鮮明に心に刻まれています。きっとそこで多くを学んだんです。
それにしても、流れ落ちる水って何でこんなにきれいなんでしょうね。
あっという間に時間が過ぎて、やっと出雲神社に到着です。<続く>
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